ノンサッチ・レコーズ移籍第1弾アルバム。ジャズというジャンルを超越し、進化し続けるギタリスト、パット・メセニーが率いるパット・メセニー・グループが、いよいよ本格始動! 『スピーキング・オブ・ナウ』以来、3年ぶりのアルバムとなる本作は全4楽章から構成され、パット・メセニー・グループ史上最高傑作との呼び声も高い。
【参加ミュージシャン】
パット・メセニー(G,SYN)、ライル・メイズ(P,KEY)、スティーヴ・ロドビー(B,CELLO)、クオン・ヴー(TR,VO)、グレゴリー・マレット(HCA)、アントニオ・サンチェス(DR)

グループ名義では3年ぶりとなる作品は、序章+3部構成となるコンセプト・アルバム。ひとつの流れを持つ全72分の大曲は、30年以上のキャリアを持つパットにとって最大のチャレンジといえる意欲作だ。とはいえ、その音楽性は彼のファンに馴染みのある、ジャズもフュージョンも超えた彼独自のユニークなもの。透き通るようなギター・プレイも堪能できる一方で、ライル・レイズ(ピアノ)を作曲パートナーに迎え、アントニオ・サンチェス(ドラムス)スティーヴ・ロドビー(ベース)ら実力派ミュージシャンを起用した演奏も見事。全編パットの世界観と美学に浸ることが出来る豊潤な作品として、邪魔されることなく一気に聴き通したい70分間だ。(山崎智之)

 ・ amazon : THE WAY UP (2005)

 ・ Spotify : Pat Metheny : The Way Up (2005)

1. Opening
2. Part 1
3. Part 2
4. Part 3