Lee Ritenour / リー・リトナー

Lee Ritenour / リー・リトナー
Biography

リー・マック・リトナー(Lee Mack Ritenour、1952年1月11日- )とは、アメリカ合衆国のギタリストである。カリフォルニア州ハリウッド生まれ。
ジャズ・フュージョン界で1970年代前半より活動している。ブラジリアン・リズムに影響され、自身のアルバムに取り入れられている物が多い。代表作に「Captain Fingers」が挙げられる。

 ・ リー・リトナーのページ : 100JazzGuitar.com

 ・ Spotify : Lee Ritenour : リー・リトナー

Lee Ritenour / リー・リトナーのアルバム

First Course 1976 Epic
Lee Ritenour and His Gentle Thoughts 1977 JVC
Captain Fingers 1977 Epic
Sugar Loaf Express 1977 JVC
Friendship 1978 JVC
The Captain’s Journey 1978 Elektra
Rio 1979 JVC/GRP
Feel the Night 1979 Elektra
Rit 1981 Discovery
Rit, Vol. 2 1982 Musicraft
On the Line 1983 JVC/GRP
Banded Together 1984 Elektra
Harlequin (with Dave Grusin) 1984 GRP
Earth Run 1986 GRP
Portrait 1987 GRP
Festival 1988 GRP
Color Rit 1989 GRP
Stolen Moments 1990 GRP
Collection 1990 GRP
Wes Bound 1993 GRP
Larry & Lee (with Larry Carlton) 1995 GRP
Alive in L.A. 1997 GRP
A Twist of Jobin 1997 i.e.Music/Polygram
This Is Love 1998 i.e.Music/Verve
Two Worlds (with Dave Grusin) 1999 Decca
A Twist of Marley 2001 i.e.Music/GRP
Rit’s House 2002 i.e.Music/GRP
A Twist of Motown 2003 i.e.Music/GRP
Overtime 2005 i.e.Music/Peak
World of Brazil 2005 GRP
Smoke ‘n’ Mirrors 2006 i.e.Music/Peak
Amparo (with Dave Grusin) 2008 Decca
6 String Theory 2010 Concord
Rhythm Sessions 2012 Concord
A Twist of Rit 2015

Lee Ritenour / リー・リトナーの生い立ちと活動

6歳よりギターを始め、ウェス・モンゴメリーに大きく影響される。
高校時代にセミプロとして活躍し、南カリフォルニア大学入学後、GRPレコードの設立者の一人でキーボーディストである、デイヴ・グルーシンと出会い、1970年代よりスタジオミュージシャンとして活躍し始める。1976年にはレコーディングに参加したミッシェル・ポルナレフのバック・バンドの一員(キーボードはデビッド・フォスター)としてツアーに参加している。

1970年代半ばに自身のグループ、「ジェントル・ソウツ」を結成、1976年にファースト・アルバム”First Course”を、1977年に初期の代表作となる”Captain Fingers”を発表し、自身の地位を確立した。このアルバムによりリトナーはキャプテン・フィンガーの愛称で親しまれるようになる。1978年にはデイヴ・グルーシンの弟ドン・グルーシン等と「フレンドシップ」を結成。1979年に以前より影響を受けているブラジリアン・リズムを取り入れたアルバム”Rio”を発表した。1982年には”Rit”を発表、このアルバムではエリック・タッグをヴォーカリストとして迎え、AORを取り入れて、よりポップな観点からフュージョンにアプローチしている。1985年にはイヴァン・リンスをゲストに向かえ、デイヴ・グルーシンとの合作”Harlequin”を発表。

1990年、ボブ・ジェームス、ネーザン・イースト、ハーヴィー・メイソンと共にフォープレイを結成し、1995年までに3枚のアルバムを発表。しかし、1996年に自身のレーベル「i.e.ミュージック」を新設し、プロデュース業で多忙になったため脱退せざるを得なくなった。後任にはラリー・カールトンが加入した。フォープレイに在籍していた間、ジャズ・ギターの偉人ウェス・モンゴメリーに捧げた、”Wes Bound”を1993年に、1995年にカールトンとの合作、”Larry & Lee”を発表。

1997年にポリグラムにi.e.ミュージックの経営主体に置き、ボサノヴァのピアニストでコンポーザーのアントニオ・カルロス・ジョビンをテーマとした”A Twist of Jobim”を始めとした、それぞれテーマを持った「Twist Of ~」シリーズを発表する事になる。2001年にはボブ・マーリーに捧げた”A Twist of Marley”、2003年にはモータウン・レーベルをタイアップした”A Twist of Motown”を発表した。2001年にはデイヴ・グルーシンと再び合作を作り、クラシック音楽をクロスオーバーした”Two Worlds”を発表、デッカからの発売となる。

尚、1998年にポリグラムはシーグラムに買収され、シーグラムのユニバーサル・ミュージックに統合し、i.e.はユニバーサルのジャズ部門ヴァーヴに編入される事になる。この傘下にはかつて所属していたGRPもある。

竹内まりや”Beginning”(1978年)、カシオペア”Four By Four”といった日本人の作品でも、リーのプレイが聴ける。

2005年にピーク・レコードに移籍し、ジェントル・ソウツのメンバーや旧知とのライヴアルバム”Overtime”を発表。同時にDVDもリリースしている。